PHPのお勉強!

PHP TOP

Ev クラス

(PECL ev >= 0.2.0)

はじめに

Ev は静的クラスで、デフォルトのループへのアクセスや各種共通操作へのアクセスを提供します。

クラス概要

final class Ev {
/* 定数 */
const int FLAG_AUTO = 0;
const int FLAG_NOENV = 16777216;
const int FLAG_FORKCHECK = 33554432;
const int FLAG_NOINOTIFY = 1048576;
const int FLAG_SIGNALFD = 2097152;
const int FLAG_NOSIGMASK = 4194304;
const int RUN_NOWAIT = 1;
const int RUN_ONCE = 2;
const int BREAK_CANCEL = 0;
const int BREAK_ONE = 1;
const int BREAK_ALL = 2;
const int MINPRI = -2;
const int MAXPRI = 2;
const int READ = 1;
const int WRITE = 2;
const int TIMER = 256;
const int PERIODIC = 512;
const int SIGNAL = 1024;
const int CHILD = 2048;
const int STAT = 4096;
const int IDLE = 8192;
const int PREPARE = 16384;
const int CHECK = 32768;
const int EMBED = 65536;
const int CUSTOM = 16777216;
const int ERROR = 2147483648;
const int BACKEND_SELECT = 1;
const int BACKEND_POLL = 2;
const int BACKEND_EPOLL = 4;
const int BACKEND_KQUEUE = 8;
const int BACKEND_DEVPOLL = 16;
const int BACKEND_PORT = 32;
const int BACKEND_ALL = 63;
const int BACKEND_MASK = 65535;
/* メソッド */
final public static backend(): int
final public static depth(): int
final public static embeddableBackends(): int
final public static feedSignal( int $signum ): void
final public static feedSignalEvent( int $signum ): void
final public static iteration(): int
final public static now(): float
final public static nowUpdate(): void
final public static recommendedBackends(): int
final public static resume(): void
final public static run( int $flags = ?): void
final public static sleep( float $seconds ): void
final public static stop( int $how = ?): void
final public static supportedBackends(): int
final public static suspend(): void
final public static time(): float
final public static verify(): void
}

定義済み定数

ループを作るときに渡すフラグ

Ev::FLAG_AUTO

デフォルトのフラグの値。

Ev::FLAG_NOENV

このフラグを使う (あるいは setuid や setgid でプログラムを実行する) と、 libev は環境変数 LIBEV_FLAGS を見ません。 それ以外の場合 (デフォルト) は、 LIBEV_FLAGS が見つかった場合は その内容でフラグを上書きします。パフォーマンステストやバグの調査のときに有用です。

Ev::FLAG_FORKCHECK

libev が繰り返しのたびにフォークをチェックするようにします。毎回手動で EvLoop::fork() を呼ぶことがなくなります。 これを実現するために、ループ内での繰り返しの旅に getpid() を呼んでいます。 そのため、繰り返しの回数が増えるとイベントループがスローダウンするかもしれませんが、 通常は気になるほどではありません。このフラグの設定を上書きしたり、 環境変数 LIBEV_FLAGS で指定したりすることはできません。

Ev::FLAG_NOINOTIFY

このフラグを指定すると、 libev» ev_stat ウォッチャーに inotify API を使わなくなります。 このフラグは inotify ファイルディスクリプタを節約するのに便利です。 これを使わなければ、ev_stat ウォッチャーを使ったループのたびに inotify ハンドルをひとつずつ消費することになります。

Ev::FLAG_SIGNALFD

このフラグを指定すると、 libev» ev_signal (および » ev_child ) ウォッチャーに signalfd API を使おうとします。 この API はシグナルを同期的に配送し、高速に処理したり キューに入ったシグナルデータを取得できるようにしたりします。 また、スレッドを使ったときのシグナル処理も、 スレッド内でシグナルが適切にブロックされている限りはシンプルになります。 デフォルトでは signalfd を使いません。

Ev::FLAG_NOSIGMASK

このフラグを指定すると、 libev はシグナルのマスクを変更しないようにします。 具体的には、シグナルが受信されるまではブロックしないようになるということです。

これは、自前のシグナル処理をするときに便利です。 また、特定のスレッドでだけシグナルを処理するという場合にも有用です。

Ev::run() あるいは EvLoop::run() に渡すフラグ

Ev::RUN_NOWAIT

イベントループが新しいイベントを探し、 新しいイベントや未処理のイベントを処理するけれども、 もしイベントが見つからない場合は、最初のループですぐに呼び出し元に制御を戻します。 イベントを待つためにプロセスをブロックしたりはしません。 これは、時間のかかる計算をしているときのポーリングなどに便利です。 プログラムの動きを止めることなく新しいイベントを処理できます。

Ev::RUN_ONCE

イベントループが (必要なら待ち続けてでも) 新しいイベントを探し、 その新しいイベントや未処理のイベントを処理します。 少なくとも一つのイベントがやってくるまで (libev 自身のイベント間隔になるでしょう。 そのため、ユーザー低位のコールバックが呼ばれる保証はありません) プロセスをブロックし ループ処理の終了後に呼び出し元に制御を戻します。

Ev::stop() あるいは EvLoop::stop() に渡すフラグ

Ev::BREAK_CANCEL

ブレーク操作をキャンセルします。

Ev::BREAK_ONE

一番内側の Ev::run() (あるいは EvLoop::run() ) の呼び出しを返します。

Ev::BREAK_ALL