ftp_ssl_connect
(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
ftp_ssl_connect — セキュアな SSL-FTP 接続をオープンする
説明
ftp_ssl_connect() は、指定した
hostname
への明示的な SSL-FTP 接続をオープンします。
これは、サーバー側が SSL-FTP 接続に対応していなくても、
ftp_ssl_connect() は成功するということです。
ftp_login() をコールし、
クライアントが適切な AUTH FTP
コマンドを送信した時点ではじめて、
ftp_login() が失敗することになります。
ftp_ssl_connect()
が確立する接続では、接続先の証明書の検証を行いません。
注意: この関数が存在しないことがあるのはなぜですか?
PHP 7.0.0 より前のバージョンでは、 ftp_ssl_connect() が使えるのは ftp拡張モジュールと OpenSSL が静的に PHP に組み込まれている場合だけでした。 つまり、Windows 版の PHP 公式ビルドではこの関数は使えなかったということです。 この関数を Windows で使いたい場合は、PHP バイナリを自分でコンパイルしなければなりませんでした。
注意:
ftp_ssl_connect() は、sFTP で使うための関数ではありません。 PHP で sFTP を使うには ssh2_sftp() を参照ください。
パラメータ
hostname
-
FTP サーバーのアドレス。このパラメータには、最後のスラッシュや 先頭の
ftp://
をつけてはいけません。 port
-
port
パラメータは別のポートに接続することを 指定します。これを省略するか 0 にした場合、デフォルトの FTP ポート、 つまり 21 が使用されます。 timeout
-
このパラメータは、以降の全てのネットワーク処理の タイムアウトを指定します。省略された場合の デフォルト値は、90 秒となります。timeout は、 ftp_set_option() および ftp_get_option() でいつでも変更および取得可能です。
戻り値
成功した場合に FTP\Connection
クラスのインスタンスを返します。
失敗した場合に false
を返します
変更履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
8.1.0 | FTP\Connection クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を返していました。 |
例
例1 ftp_ssl_connect() の例
<?php
// SSL 接続を確立する
$ftp = ftp_ssl_connect($ftp_server);
// ユーザー名とパスワードでログインする
$login_result = ftp_login($ftp, $ftp_user_name, $ftp_user_pass);
if (!$login_result) {
// この場合は、すでに PHP 側で E_WARNING レベルのメッセージを発行しています。
die("can't login");
}
echo ftp_pwd($ftp);
// SSL 接続を閉じる
ftp_close($ftp);
?>