定義済み定数
以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。
Memcached::OPT_COMPRESSION
-
ペイロードの圧縮を有効あるいは無効にします。有効にすると、 一定の閾値 (現在は 100 バイト) を超える長さのアイテムは 格納時に圧縮され、取得時に伸長されます。この操作は透過的に行われます。
Memcached::OPT_SERIALIZER
-
非スカラ値のシリアライズに使うシリアライザを指定します。 有効なシリアライザは
Memcached::SERIALIZER_PHP
あるいはMemcached::SERIALIZER_IGBINARY
です。 後者のシリアライザをサポートするのは memcached の configure 時に--enable-memcached-igbinary
オプションを指定してigbinary
拡張を読み込んだときだけです。型: int、デフォルト:
Memcached::SERIALIZER_PHP
Memcached::SERIALIZER_PHP
-
デフォルトの PHP シリアライザ。
Memcached::SERIALIZER_IGBINARY
-
» igbinary シリアライザ。 テキスト表現ではなく、PHP のデータ構造をコンパクトなバイナリ形式で格納します。 その結果、容量と時間を節約できます。
Memcached::SERIALIZER_JSON
-
JSON シリアライザ。
Memcached::OPT_PREFIX_KEY
-
これを使うと、アイテムのキーに「ドメイン」を作成できます。 ここで指定した値がキーの名前の先頭に付きます。
128
文字より長くはできず、 ここで指定した値の分だけキーに指定できる長さが小さくなります。 プレフィックスが付くのはアイテムのキーだけであり、 サーバーのキーには付きません。型: string、デフォルト:
""
Memcached::OPT_HASH
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アイテムのキーに使うハッシュアルゴリズムを指定します。 有効な値は、定数
Memcached::HASH_*
のいずれかです。 どのハッシュアルゴリズムにもそれぞれ利点や欠点があります。 よくわからない場合やあまり難しく考えたくない場合はデフォルトで進めましょう。型: int、デフォルト:
Memcached::HASH_DEFAULT
Memcached::HASH_DEFAULT
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デフォルトのハッシュアルゴリズム (Jenkins one-at-a-time)。
Memcached::HASH_MD5
-
MD5 ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_CRC
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CRC ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_FNV1_64
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FNV1_64 ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_FNV1A_64
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FNV1_64A ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_FNV1_32
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FNV1_32 ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_FNV1A_32
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FNV1_32A ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_HSIEH
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Hsieh ハッシュアルゴリズム。
Memcached::HASH_MURMUR
-
Murmur ハッシュアルゴリズム。
Memcached::OPT_DISTRIBUTION
-
アイテムのキーをサーバーに振り分ける方式を指定します。 現在サポートしている方式は、モジュロとコンシステント・ハッシュの二種類です。 コンシステント・ハッシュのほうがよりうまく分散させられ、 サーバーをクラスタに追加するときにもキャッシュのロスを最小限に抑えられます。
型: int、デフォルト:
Memcached::DISTRIBUTION_MODULA
Memcached::DISTRIBUTION_MODULA
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モジュロベースのキー分散アルゴリズム。
Memcached::DISTRIBUTION_CONSISTENT
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コンシステント・ハッシュを使ったキー分散アルゴリズム (libketama を利用)。
Memcached::OPT_LIBKETAMA_COMPATIBLE
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libketama 風の挙動との互換性を有効あるいは無効にします。 有効にすると、アイテムのキーのハッシュアルゴリズムは MD5、 そして分散方式は重み付きコンシステント・ハッシュになります。 これを使うと、他の libketama ベースのクライアント (Python や Ruby など) を同じサーバー設定で使え、キーも透過的にアクセスできるようになるので有用です。
注意:
コンシステント・ハッシュを使うときは、このオプションを有効にしておくことを強く推奨します。 将来のリリースでは、これはデフォルトで有効になる予定です。
Memcached::OPT_BUFFER_WRITES
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バッファ入出力を有効あるいは無効にします。 バッファ入出力を有効にすると、ストレージへのコマンドを送信する代わりに 「バッファ」に向けるようになります。 データを取得するアクションを実行すると、このバッファをリモート接続に送信します。 接続を終了したり閉じたりしたときも、バッファに入ったデータをリモート接続に送信します。
Memcached::OPT_BINARY_PROTOCOL
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バイナリプロトコルを使えるようにします。 既に開いている接続ではこのオプションを切り替えられないことに注意しましょう。
Memcached::OPT_NO_BLOCK
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非同期入出力を有効あるいは無効にします。 これは、ストレージ関数で使える転送の中でも最も高速なものです。
Memcached::OPT_NOREPLY
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ストレージへのコマンド (set, add, replace, append, prepend, delete, increment, decrement など) の実行結果を無視するか、しないかを指定します。 ストレージへのコマンドは、送信された後、応答を待つのに時間を使いません。 (応答がない場合もあります) Memcached::get() のように、 データを取得するコマンドは、この設定による影響を受けません。
Memcached::OPT_TCP_NODELAY
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ソケット接続用のno-delay機能 (環境によってはそのほうが高速化する) を有効あるいは無効にします。
Memcached::OPT_SOCKET_SEND_SIZE
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バッファに送信するソケットの最大のバイト数。
型: int、デフォルト: プラットフォームやカーネルの設定によって異なる
Memcached::OPT_SOCKET_RECV_SIZE
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ソケットの受信バッファの最大のバイト数。
The maximum socket receive buffer in bytes.
型: int、デフォルト: プラットフォームやカーネルの設定によって異なる
Memcached::OPT_CONNECT_TIMEOUT
-
非ブロックモードの場合、ここにはソケット接続のタイムアウト値をミリ秒単位で指定します。
型: int、デフォルト:
1000
Memcached::OPT_RETRY_TIMEOUT
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接続に失敗したときに、どれだけ失敗するまで接続を再試行するかどうかを、秒数で表す。
型: int、デフォルト:
0
Memcached::OPT_SEND_TIMEOUT
-
ソケットの送信タイムアウトをマイクロ秒で指定します。 非ブロックモードの入出力を使えない場合でも、 これを使ってデータ送信のタイムアウトを指定できます。
型: int、デフォルト:
0
Memcached::OPT_RECV_TIMEOUT
-
ソケットの読み込みタイムアウトをマイクロ秒で指定します。 非ブロックモードの入出力を使えない場合でも、 これを使ってデータ読み込みのタイムアウトを指定できます。
型: int、デフォルト:
0
Memcached::OPT_POLL_TIMEOUT
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接続をポーリングする際のタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。
型: int、デフォルト:
1000
Memcached::OPT_CACHE_LOOKUPS
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DNS ルックアップのキャッシュを有効あるいは無効にします。
Memcached::OPT_SERVER_FAILURE_LIMIT
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サーバーへの接続の最大試行回数を指定します。 指定した回数だけ接続の失敗が続くと、サーバーが削除されます。
型: int、デフォルト:
0
Memcached::HAVE_IGBINARY
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igbqinary シリアライザのサポートが有効かどうかを示します。
型: bool
Memcached::HAVE_JSON
-
JSON シリアライザのサポートが有効かどうかを示します。
型: bool
Memcached::HAVE_MSGPACK
-
msgpack シリアライザのサポートが有効かどうかを示します。
Type: bool
Memcached 3.0.0 以降で使用可能です。
Memcached::HAVE_SESSION
-
Type: bool
Memcached 3.0.0 以降で使用可能です。
Memcached::HAVE_SASL
-
Type: bool
Memcached 3.0.0 以降で使用可能です。
Memcached::GET_EXTENDED
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Memcached::get(), Memcached::getMulti(), Memcached::getMultiByKey() が CASトークンの値も返すかを保証するフラグ
Memcached 3.0.0 以降で使用可能です。
Memcached::GET_PRESERVE_ORDER
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Memcached::getMulti() や Memcached::getMultiByKey() のフラグで、 リクエストしたときと同じ順番でキーを返すことを示します。 存在しないキーを指定すると、デフォルト値の NULL を返します。
Memcached::RES_SUCCESS
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実行しようとした操作が成功したことを示します。
Memcached::RES_FAILURE
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実行しようとした操作が何らかの点で失敗したことを示します。
Memcached::RES_HOST_LOOKUP_FAILURE
-
DNSの名前解決が失敗したことを示します。
Memcached::RES_UNKNOWN_READ_FAILURE
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ネットワーク経由でのデータの読み取りに失敗したことを示します。
Memcached::RES_PROTOCOL_ERROR
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memcached プロトコル内で不正なコマンドが実行されたことを示します。
Memcached::RES_CLIENT_ERROR
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クライアント側でエラーが起きたことを示します。
Memcached::RES_SERVER_ERROR
-
サーバー側でエラーが起きたことを示します。
Memcached::RES_WRITE_FAILURE
-
ネットワーク経由でのデータの書き込みに失敗したことを示します。