PHP 8.3.x で推奨されなくなる機能
PHP コア
加算子/減算子 に対する変更
空文字列や、数値形式でない文字列、そして英数字でない文字列に対して、加算子 (++
) を使うことは推奨されなくなりました。さらに、数値形式でない文字列に 加算子 を使うことも、soft-deprecated 扱いになりました。つまり、E_DEPRECATED
は発生しないものの、新しいコードではこの機能を使うべきではないということです。新しい str_increment() 関数を代わりに使いましょう。
空文字列や数値形式でない文字列に対して、減算子 (--
) を使うことは推奨されなくなりました。
引数を渡さずに get_class()/get_parent_class() をコールする
get_class() と get_parent_class() を、引数を渡さずにコールすることは、推奨されなくなりました。
DBA
$dba
を第3引数に渡して dba_fetch() をコールすることは、推奨されなくなりました。
FFI
FFI::cast(), FFI::new(), FFI::type() を static メソッドとしてコールすることは、推奨されなくなりました。
国際化関数
定数 U_MULTIPLE_DECIMAL_SEP*E*RATORS
は、推奨されなくなりました。代わりに U_MULTIPLE_DECIMAL_SEP*A*RATORS
を使いましょう。
定数 NumberFormatter::TYPE_CURRENCY
は、推奨されなくなりました。
LDAP
ldap_connect() に、$hostname
と $port
を別々に渡してコールすることは、推奨されなくなりました。
マルチバイト文字列
mb_strimwidth() に負の $width
を渡すことは、推奨されなくなりました。
Phar
resource と $length
を渡して Phar::setStub() をコールすることは、推奨されなくなりました。$phar->setStub(stream_get_contents($resource));
に置き換えるべきです。
Random
メルセンヌ・ツイスタ の動作モード MT_RAND_PHP
は、推奨されなくなりました。
リフレクション
ReflectionProperty::setValue() にひとつだけ引数を渡してコールすることは、推奨されなくなりました。static プロパティを設定するには、最初の引数に null
を渡します。
標準ライブラリ
assert_options() 関数は、推奨されなくなりました。
定数 ASSERT_ACTIVE
, ASSERT_BAIL
, ASSERT_CALLBACK
, ASSERT_EXCEPTION
, ASSERT_WARNING
は、推奨されなくなりました。
INI 設定 assert.*
は、推奨されなくなりました。詳細は INI ファイルの扱いの変更 を参照ください。
SQLite3
例外を使うことが推奨されるようになりました。警告は将来のバージョンで削除されます。SQLite3::enableExceptions(false)
をコールすると、このバージョンでは推奨されない警告が発生します。
Zip
定数 ZipArchive::FL_RECOMPRESS
は、推奨されなくなりました。将来の libzip のバージョンで削除されます。