内部オプション設定
PCRE_CASELESS, PCRE_MULTILINE, PCRE_DOTALL PCRE_UNGREEDY, PCRE_EXTRA, PCRE_EXTENDED および PCRE_DUPNAMES オプションの設定は、パターン中で変更できます。これには、Perl オプション文字を "(?" と ")" とで括った並びを用います。 オプション文字には以下のものがあります。
i |
PCRE_CASELESS |
m |
PCRE_MULTILINE |
s |
PCRE_DOTALL |
x |
PCRE_EXTENDED |
U |
PCRE_UNGREEDY |
X |
PCRE_EXTRA (PHP 7.3.0 以降はサポートされません) |
J |
PCRE_INFO_JCHANGED |
例えば、(?im) は、大小文字を区別しない、複数行モードのマッチングを 設定します。ハイフンを前につけることにより、そのオプションを 解除することも可能です。 (?im-sx) のように設定と解除とを 組み合わせることも可能です。この場合、PCRE_CASELESS と PCRE_MULTILINE とが設定され、PCRE_DOTALL と PCRE_EXTENDED とが解除されます。 オプション文字がハイフンの前にも後にも指定された場合、 そのオプションは解除されます。
オプションの変更がトップレベル(つまりサブパターンのカッコの外)で行われた場合、
その変更はパターンの後ろの部分に適用されます。
パターン /ab(?i)c/
は "abc" および "abC" にマッチします。
サブパターンの内部でオプションの変更を行った場合は、
その効果は違ったものになります。この動作変更は、Perl 5.005
で行われました。サブパターン中のオプション変更は、そのサブパターンの
設定が行われた場所以降の部分にのみ影響します。そのため、パターン
(a(?i)b)c
は、abc および aBc にマッチし、他の文字列にはマッチしません
(PCRE_CASELESS
が設定されていないと仮定)。このように、パターンの各場所に
異なった設定を行うようなオプション指定が可能です。
ある選択肢に行われた設定変更は、同じサブパターン中の後に続く選択肢に
波及します。例えば、パターン
(a(?i)b|c)
は、"ab", "aB", "c", "C" にマッチします。"C" にマッチする場合を
見てみると、オプション設定が行われている最初の選択肢は
マッチせずに捨てられてしまっています。それでも、オプションの設定は
行われ "C" にマッチします。これは、オプション設定の効果が
コンパイル時に生じることによります。さもないと、
非常に奇妙な動作をするかもしれません。
PCRE 特有のオプション PCRE_UNGREEDY および PCRE_EXTRA は、 それぞれ文字 U および X を用いて、Perl 互換のオプションと同様に 変更することが可能です。 (?X) フラグの設定は特別で、最上位においても、 パターン中で他の設定を有効にする前に指定する必要があります。 このフラグは、最初に指定するのが最善です。
User Contributed Notes 2 notes
When using the (?i:foo) syntax, it appears that the group is not included in the 'matches' argument unless it is nested in an additional set of parenthesis, for example: ((?i:foo))
There is also the possibility to enable Modifier only on a specific group, so that the Modifier doesn't stay valid until end or deactivation with "(?-<modifier>)".
The Syntax for that is "?<modifier>:" on the beginning of the group, i.e. (?i:foo) matches on FoO.