SQLite3Stmt::bindParam
(PHP 5 >= 5.3.0, PHP 7, PHP 8)
SQLite3Stmt::bindParam — パラメータを変数にバインドする
説明
パラメータを変数にバインドします。
PHP 7.2.14 と 7.3.0 より前のバージョンでは、 バインドされた値が適切に後の SQLite3Stmt::execute() の呼び出しで更新されるべき場合、 SQLite3Stmt::execute() をはじめて呼んだ後に SQLite3Stmt::reset() を呼び出さなければなりませんでした。 SQLite3Stmt::reset() が呼び出されなかった場合、 SQLite3Stmt::bindParam() に渡された変数に代入された値が変化したり、 SQLite3Stmt::bindParam() を再度呼び出したりしても、 バインドされた値は決して変わりませんでした。
パラメータ
param
-
バインドされるべき文中の値を識別する string (名前付きパラメータの場合) または (位置パラメータの場合) int。 名前付きパラメータがコロン (
:
) や アットマーク (@
) ではじまっていない場合、コロンが自動的に名前の前に付加されます。 位置パラメータは1
から始まります。 var
-
変数にバインドするパラメータ。
type
-
バインドするパラメータのデータ型。
-
SQLITE3_INTEGER
: 符号付き整数。 値の大きさに応じて 1, 2, 3, 4, 6, あるいは 8 バイトで格納されます。 -
SQLITE3_FLOAT
: 浮動小数点数値。 8 バイトの IEEE 浮動小数点数値として格納されます。 -
SQLITE3_TEXT
: テキスト文字列。 データベースのエンコーディング (UTF-8, UTF-16BE あるいは UTF-16-LE) を用いて格納されます。 -
SQLITE3_BLOB
: blob データ。 入力がそのままの形式で格納されます。 -
SQLITE3_NULL
: NULL 値。
PHP 7.0.7 以降では、
type
が省略されると、 自動的にvar
の型から検出します: bool と int 型はSQLITE3_INTEGER
として扱われ、 float はSQLITE3_FLOAT
、 null はSQLITE3_NULL
、 そして、これら以外は全てSQLITE3_TEXT
として扱われます。 これより前のバージョンでは、type
が省略されると、 デフォルトの型SQLITE3_TEXT
になっていました。注意:
var
がnull
の場合、 与えられたtype
に関わらず、 常にSQLITE3_NULL
として扱われます。 -
変更履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
7.4.0 |
param は、
@param 記法もサポートするようになりました。
|
例
例1 SQLite3Stmt::bindParam() の使い方
この例は、バインドするパラメータがひとつだけのプリペアドステートメントを使い、 どのようにして異なる値を持つ複数の行を挿入するかを示しています。
<?php
$db = new SQLite3(':memory:');
$db->exec("CREATE TABLE foo (bar TEXT)");
$stmt = $db->prepare("INSERT INTO foo VALUES (:bar)");
$stmt->bindParam(':bar', $bar, SQLITE3_TEXT);
$bar = 'baz';
$stmt->execute();
$bar = 42;
$stmt->execute();
$res = $db->query("SELECT * FROM foo");
while (($row = $res->fetchArray(SQLITE3_ASSOC))) {
var_dump($row);
}
?>
上の例の出力は以下となります。
array(1) { ["bar"]=> string(3) "baz" } array(1) { ["bar"]=> string(2) "42" }
参考
- SQLite3Stmt::bindValue() - パラメータの値を変数にバインドする
- SQLite3::prepare() - 実行する SQL 文を準備する