pg_escape_identifier
(PHP 5 >= 5.4.4, PHP 7, PHP 8)
pg_escape_identifier — テキスト型フィールドに挿入するために、識別子をエスケープする
説明
pg_escape_identifier() は、データベースへの問い合わせに使う識別子 (テーブル名やフィールド名など) をエスケープします。 PostgreSQL サーバー用にエスケープされた識別子を返します。 pg_escape_identifier() は、データの前後にダブルクォートを追加します。 ユーザーが自分で追加してはいけません。 この関数は、クエリ内で使う識別子のパラメータに有用です。SQL リテラル (bytea 以外のパラメータ) には、pg_escape_literal() あるいは pg_escape_string() を使わなければなりません。 bytea 型のフィールドには、pg_escape_bytea() を使わなければなりません。
注意:
この関数は内部的なエスケープコードを使い、PostgreSQL 8.4 より前のバージョンでも使えます。
パラメータ
connection
-
PgSql\Connection クラスのインスタンス。
connection
が指定されない場合は、デフォルトの接続を使います。 デフォルトの接続とは、pg_connect() または pg_pconnect() によって確立された直近の接続です。警告PHP 8.1.0 以降では、デフォルトの接続を使うことは推奨されなくなりました。
data
-
エスケープするテキスト文字列。
戻り値
エスケープされたデータを文字列で返します。
変更履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
8.1.0 |
connection は、PgSql\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。
これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
|
例
例1 pg_escape_identifier() の例
<?php
// データベースに接続します
$dbconn = pg_connect('dbname=foo');
// テーブル名をエスケープします
$escaped = pg_escape_identifier($table_name);
// $table_name から行を取得します
pg_query("SELECT * FROM {$escaped};");
?>
参考
- pg_escape_literal() - テキスト型フィールドに挿入するために、リテラルをエスケープする
- pg_escape_bytea() - bytea フィールドに挿入するために文字列をエスケープする
- pg_escape_string() - クエリに使う文字列をエスケープする