db2_get_option
(PECL ibm_db2 >= 1.6.0)
db2_get_option — ステートメントリソースあるいは接続リソースからオプションの値を取得する
説明
ステートメントリソースあるいは接続リソースから、指定したオプションの値を取得します。
パラメータ
resource
-
db2_prepare() が返す有効なステートメントリソース、 あるいは db2_connect() や db2_pconnect() が返す有効な接続リソース。
option
-
ステートメントや接続の、有効なオプション。 以下の新しいオプションが、ibm_db2 バージョン 1.6.0 以降で使用可能です。 これらは、有用な情報を提供します。これらの情報は、 db2_get_option() によって取得します。
注意:
以前のバージョンの ibm_db2 では、これらの新しいオプションはサポートしていません。
各オプションの値を設定する際、 サーバーによっては指定したすべての内容を処理できないことがあります。 その場合、値が切り詰められます。
指定したオプションが正しく変換されてホストシステムに送信されることを確実にするには、 A から Z までの文字と 0 から 9 までの数字、そしてアンダースコア (_) とピリオド (.) のみを使用するようにします。
userid
-
SQL_ATTR_INFO_USERID
- ヌル終端の文字列へのポインタで、DB2 接続の際にホストデータベースサーバーに送信する クライアントのユーザー ID として使用します。注意:
z/OS および OS/390 サーバー版の DB2 は 16 文字までの長さをサポートしています。 このユーザー ID を、認証時に使用するユーザー ID と混同しないでください。 これは識別のためだけに使用するものであり、認証には用いられません。
acctstr
-
SQL_ATTR_INFO_ACCTSTR
- ヌル終端の文字列へのポインタで、DB2 接続の際にホストデータベースサーバーに送信する クライアントのアカウンティング・ストリングとして使用します。注意:
z/OS および OS/390 サーバー版の DB2 は 200 文字までの長さをサポートしています。
applname
-
SQL_ATTR_INFO_APPLNAME
- ヌル終端の文字列へのポインタで、DB2 接続の際にホストデータベースサーバーに送信する クライアントのアプリケーション名として使用します。注意:
z/OS および OS/390 サーバー版の DB2 は 32 文字までの長さをサポートしています。
wrkstnname
-
SQL_ATTR_INFO_WRKSTNNAME
- ヌル終端の文字列へのポインタで、DB2 接続の際にホストデータベースサーバーに送信する クライアントのワークステーション名として使用します。注意:
z/OS および OS/390 サーバー版の DB2 は 18 文字までの長さをサポートしています。
次の表は、どのオプションがどのリソース型で使用できるのかをまとめたものです。
キー | 値 | リソース型 | ||
---|---|---|---|---|
接続 | ステートメント | 結果セット | ||
userid | SQL_ATTR_INFO_USERID |
X | X | - |
acctstr | SQL_ATTR_INFO_ACCTSTR |
X | X | - |
applname | SQL_ATTR_INFO_APPLNAME |
X | X | - |
wrkstnname | SQL_ATTR_INFO_WRKSTNNAME |
X | X | - |
戻り値
成功した場合に接続属性の現在の設定内容、
失敗した場合に false
を返します。
例
例1 接続リソースのパラメータの設定および取得
<?php
/* データベースへの接続パラメータ */
$database = 'SAMPLE';
$user = 'db2inst1';
$password = 'ibmdb2';
/* 接続リソースの取得 */
$conn = db2_connect($database, $user, $password);
echo "Client attributes passed through connection string:\n";
/* 有効なキーと値のペアを持つ連想配列を作成 */
/* 接続文字列を介して属性をアサイン */
/* 指定されたオプションにアクセス */
$options1 = array('userid' => 'db2inst1');
$conn1 = db2_connect($database, $user, $password, $options1);
$val = db2_get_option($conn1, 'userid');
echo $val . "\n";
$options2 = array('acctstr' => 'account');
$conn2 = db2_connect($database, $user, $password, $options2);
$val = db2_get_option($conn2, 'acctstr');
echo $val . "\n";
$options3 = array('applname' => 'myapp');
$conn3 = db2_connect($database, $user, $password, $options3);
$val = db2_get_option($conn3, 'applname');
echo $val . "\n";
$options4 = array('wrkstnname' => 'workstation');
$conn4 = db2_connect($database, $user, $password, $options4);
$val = db2_get_option($conn4, 'wrkstnname');
echo $val . "\n";
echo "Client attributes passed post-connection:\n";
/* 有効なキーと値のペアを持つ連想配列を作成 */
/* 接続作成後に属性をアサイン */
/* 指定されたオプションにアクセス */
$options5 = array('userid' => 'db2inst1');
$conn5 = db2_connect($database, $user, $password);
$rc = db2_set_option($conn5, $options5, 1);
$val = db2_get_option($conn5, 'userid');
echo $val . "\n";
$options6 = array('acctstr' => 'account');
$conn6 = db2_connect($database, $user, $password);
$rc = db2_set_option($conn6, $options6, 1);
$val = db2_get_option($conn6, 'acctstr');
echo $val . "\n";
$options7 = array('applname' => 'myapp');
$conn7 = db2_connect($database, $user, $password);
$rc = db2_set_option($conn7, $options7, 1);
$val = db2_get_option($conn7, 'applname');
echo $val . "\n";
$options8 = array('wrkstnname' => 'workstation');
$conn8 = db2_connect($database, $user, $password);
$rc = db2_set_option($conn8, $options8, 1);
$val = db2_get_option($conn8, 'wrkstnname');
echo $val . "\n";
?>
上の例の出力は以下となります。
Client attributes passed through connection string: db2inst1 account myapp workstation Client attributes passed post-connection: db2inst1 account myapp workstation
参考
- db2_connect() - データベースへの接続を返す
- db2_cursor_type() - ステートメントリソースが使用しているカーソルの型を返す
- db2_exec() - SQL 文を直接実行する
- db2_set_option() - 接続リソースあるいはステートメントリソースのオプションを設定する
- db2_pconnect() - データベースへの持続的接続を返す
- db2_prepare() - 実行する SQL 文を準備する